NIRVANA (6)

【ニルヴァーナ（Nirvana）】

「ニルヴァーナ（Nirvana）」87年にカート・コバーン、クリス・ノヴォゼック、アーロン・バークハードの3人で活動を開始。

88年にはドラムがチャド・チャニングに代わり、89年にチャドが脱退。８９年当時英「メロディ・メーカー」がカヴァー・ストーリーでgrungy（薄汚れた）という単語を用いて紹介したことを契機に、世界中から視線がシアトルに注がれつつあり、ほどなくボロボロのフランネル・シャツとジーンズに身を包んだシアトルの＜普通の若者達＞が叩き出す粗野でぶ厚いパンクは、「グランジ」の呼称のもと一世を風靡した。　この頃のカート・コバーンはまだ自分の音楽性を十二分に発揮できないと考えていた。実際、ニルバーナが、ソニック・ユースの薦めで９１年にメジャーと契約した大きな要因もここにある。　

デイヴ・グロールが加入。91年にゲフィンから『NEVER MIND/ネバー・マインド』を発表。ポジティブとネガティブ、破壊と創造、怒りや絶望、混乱をダイレクトに叩きつけたサウンドと歌詞、ポップなメロディラインは大反響を呼び、アルバムの大ヒットとともに、グランジ・ブームを巻き起こす。

93年3月ミネソタでわずか６日間でレコーディングされた『イン・ユーテロ』を発表する。このアルバムがリリースされる直前のライヴでは、歌う以外ほとんど口を開かないカートが目撃されている、このライブの数時間前にオーバードーズで倒れ、治療を受けたばかりだった、健康状態はますます悪化しドラッグによる奇行と混乱はとめどなくなっていた。94年4月8日、カート・コベインが猟銃自殺。全世界に衝撃を与えた。

デイヴはフー・ファイターズを結成し、現在も活躍中。

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